みーすけ

ARGYLLE/アーガイルのみーすけのレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
4.6
人気スパイ小説家エリーは自作のプロットが原因で現実の諜報組織に狙われ、凄腕のスパイと奇想天外な逃避行を繰り広げる事に…。

古くはM・ダグラスの『ロマンシング・ストーン』
最近だとサンドラ姐さんとおチャニの『ザ・ロストシティ』
作家が自作品のような冒険に巻き込まれる系ね、うん、好きだよそういう感じ。OK分かった。
…って 分かってなかった!
舐めててごめんマシュボン!
映画はやはり脚本ありきだな。
ありがちな王道巻き込まれ冒険譚から大きく逸脱する展開。
「よく見るやつか」とボンヤリしてたら、
え?なにそれ?え??そうきたかーー!?です。
マシュー・ボーン作品、時に荒唐無稽が過ぎて「それはちょっと…」な事があるが、本作はその塩梅がちょうど良くてぐいぐい魅せられた。
さらに監督お得意のアクションは流石である。
序盤の列車バトルは小汚い(失礼)サム・ロックウェルがあんなにカッコいいなんて!
後半のスケートアクションは あの映画史に残る『ハリーの教会バトル』と並ぶ出来映え。必見。
そしてポスター詐欺の本当の主役たち。
マンダロリアンの監督業が素晴らしいブライス・ダラス・ハワード。
ずいぶんドスコイしたなぁと観ていたが、チャーミングさに陰りなし。
逞しい下半身を持ち上げるサム・ロックウェルの腰が若干心配だが、親近感湧く普通の人が(中の人はきっとキラキラ)キレッキレで本当に楽しかった。
きっと本物のスパイは作中のアーガイルのように目立つマオカラースーツも着ないし、赤木剛憲ばりの刈り上げもしていないのだ。
にゃんこも非常に可愛いし、久々に手放しで楽しかった。
ありがとうマシュボン。
あ、エンドクレジットは立たないでね!
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