ボギーパパ

戦場のピアニスト 4Kデジタルリマスター版のボギーパパのレビュー・感想・評価

5.0
劇場2024-08 DENKIKAN

神に生かされた男。
食べたくて、寒くて、そして生きたくて、、、

コロナ禍や、アメリカ俳優組合等のストライキの関係で新作の制作が滞っているのであろうけれども、こういった過去の名作が4Kデジタルリマスターで復活上映されるのも悪いことではないどころか大歓迎。

しかもMy favorite movieの一つでもある本作をスクリーンで再び鑑賞できる喜び。
東京での上映は時間が合わず、ここまで指折り数えて待ってました!

ロマン・ポランスキー監督作 
もう22年前の作品か、、、、
時の流れは早いものだ。しかし今こそこのような作品を改めて鑑賞する意味はある。
今こその意味が!

改めていうまでもないが、今現在も70年前の愚行を繰り返している人間というものは一体なんなのだろうということを深く考えさせる作品。
あの悲惨な光景が今でも世界各地に見られる事が悲しくてならない。

そして今更本作をどうこう言っても仕方ないが、映画として、何度見ても凄いと思わせるのがセット!ワルシャワの街並み、ゲットー、戦火に破壊され尽くしたワルシャワも、、、

音楽も、
ショパンの夜想曲20番、華麗なる大ポロネーズ
ベートーヴェンの月光、
ドロタの奏でるバッハ無伴奏チェロ組曲。
全てが計算され尽くして映画の中に組み込まれている、この完成度!

絶対に残さねばならない傑作であり、何度でも見返して、戦争の悲惨さを伝え続けねばならない使命を持った作品。
(監督の所業と作品とは別としての感想です
その分-0.2)
ボギーパパ

ボギーパパ