Punisher田中

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のPunisher田中のレビュー・感想・評価

4.2
北海道の函館にある、とある倉庫へ怪盗キッドからの予告状が届く。宝石をいつもは狙うキッドだったが、予告状には土方歳三にまつわる日本刀を狙っているとのことだった...なぜこの刀を狙うのか…の疑問はさて置き、剣道大会も兼ねて北上していた名探偵・服部平次。
そしてコナン達は犯行予告当日に現場を張っていたが...?

何も期待を抱かずに観に行ったら結構良かった!
...いや、これは期待していてもしっかり期待値を超えてくれるポテンシャルを持った作品だった!のほうが正しいかもしれない。
そもそもキッドがここまで魅力的に映える物語がかなり久々なのでそれもあってか、かなり楽しめた印象。というか赤井さん安室さん、黒の組織抜きでここまで力強い作品はかなり久々なのでは。
キャラを魅力的に見せる演出が主役といっても過言ではないほどキャラクターが輝く演出が上手かった、音ハメや超美麗作画と大胆な構図で魅せてくれる。
剣術アクションもガンアクションもビークルアクションもどれを取っても一級品の躍動感を持っていて、アクション偏差値の下がり様はご愛嬌。
公式もわかっている手口だし今まで築き上げられてきた「コナンシリーズ」の功績がリアリティラインを悉く取っ払ってくれていたので、自由度の高いアクションはどんな壁をもぶち破ってくれる。

前作同様にアクションも良ければトリックも巧い。「分かるわけねぇだろ!」と言いたくなる部分もあるが、そのトリックには五稜郭の歴史とその重み、その歴史にあった凄まじい記憶が結びついているのだからぐうの音も出ない完璧さ、久々に劇場版のロケーションを上手くとらえたトリックを見れた感動も大きい。
次の劇場版はかなりシリアスになりそうで楽しみだった!まさか、そっちのキャラへと広げてくれるとは...盲点😭