T太郎

the EYE 2のT太郎のレビュー・感想・評価

the EYE 2(2004年製作の映画)
3.1
1000
香港発のホラー映画だ。
シリーズ第二弾である。
第一作目がまずまず恐ろしかったので、「2」も観てみようと思い立った次第だ。

私はホラー映画が大好きなのだが、いかんせん恐いと思った事は、ほとんどない。
悪魔とかゾンビには辟易としているのである。

特に、ハリウッドのこけおどしホラーにはピクリともしない。
異形のクリーチャーが出て来たら、逆にスーッと冷めるくらいなのである。

かように、鋼の精神を宿している私なのだが、ある時期の日本のホラーはチビりまくるくらい恐かったのだ。
基本、100チビりはしていたのである。

そして、このシリーズの「1」もくだんの日本ホラーを彷彿とさせる恐ろしさがあったのだ。
私のスカウターの計測によると、20チビりはあったと記憶している。

そんな印象があったので、この作品も大いなる期待をもって鑑賞したのだ。

しかし、ダメだった。
私は一滴たりともチビりはしなかったのだ。

こちらは恐がりたくて観ているのに、泣かせようとしてくるのである。
キャストも熱演している。

主人公、不倫男、不倫男の妻の幽霊。
この3人が泣いている場面は、一体どうしたものか、訳が分からず感情がオロオロしてしまったものだ。

全く泣けないし、当然恐くもない。
恐いはずの幽霊も泣いている。
こんな感情的な幽霊は見たことない。

とにかく、1ccたりともチビる事のない、平和なホラーだったのである。

引き続き、私をチビらせる最恐ホラーをお待ちしている。

ただし、グロい場面は多少あるので、そこは注意してね。

記念すべき1000本目のレビューをどの作品にすべきか。
私は大いに悩んだ。
やはり、私にとってそれなりに思い入れのある名作を選びたい。

1000本達成というのは、それだけ凄い事なのだ。
金字塔なのである。
私は悩みに悩み抜いた。
ご飯も喉を通らないくらい悩み抜いた。
(3杯しか。しかも卵かけご飯だ。おいしかった)

そこで選んだ作品が、本作なのであった。

         完
T太郎

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