最初に言っておきます。
この感想は本作を観ないで書いています。
「人生の書は?」と訊かれたら
もう高校生の頃から一貫している。
今でも揺るぎない。カミュの『異邦人』。
その映画版あると知ったのも高…
ストーリーベースの単純な構成の映画であった。執拗にクローズアップされる主人公の顔や手つきからも、"奇妙な世界と個人、その関係性"というテーマを分かりやすく表現していた。
この映画の好きなところは、特…
日本もイタリアと同年に公開されましたが、英語版で、TV公開もあったそうなのですが短縮版だったそうです。
ヴィスコンティの幻の作品とされている所以は、原作のアルベール・カミュの未亡人が「原作に忠実で…
とにかくマストロヤンニがため息が出るほどカッコいい。
仕事の休憩時間に行くレストランの様子や友人の部屋の壁が黄色でテーブルが緑みたいな色使いもあこがれます。
後半の裁判が始まるあたりから見ていてつら…
『アルジェの戦い』『望郷』『ジャッカルの日』に続くアルジェリア関連の一本、なかなかヘビーだ
まずはあらすじから
ーーーあらすじーーー
■第二次対戦前のアルジェリア
ムルソーの殺人罪が裁かれようと…
早稲田松竹のヴィスコンティ特集にて.
ヴィスコンティは貴族を描いた映画しか観たことがなかったので,胸毛を生やしたマストロヤンニを筆頭に汚い人々が次々と映る映画は新鮮でした.
「夏の嵐」に比べると,各…
小説にかなり忠実で、よく再現されてる。照明による陰影とコントラストが強い。急激なズームイン。余韻を残したモンタージュ。独房の神父がほんといや。検事の演説。聴衆が扇ぐ団扇。顔で語る寡黙なマストロヤンニ…
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