黒沢清も敬愛するホラー映画作家の巨匠トビー・フーパー監督によるSFアドベンチャー大作。
マチルダ・メイ演じるおっぱいの大きな美女吸血鬼エイリアンが男たちの生命力を吸い尽くしカラカラのミイラに変えてゆく。
VFXも現在からすると安っぽく、B級感が拭えない本作だが、恐怖演出も監督らしくしっかり怖いし、終盤はしっかりゾンビ映画を見せてくれる。
監督トビー・フーパー、音楽ヘンリー・マンシーニという中々に豪華な制作陣にも関わらず、鑑賞後には美女吸血鬼エイリアンのヌード姿だけが頭から離れないし、迫真の演技で事態と格闘している男たちが、彼女に簡単に誘惑されて我を失い、落命してゆく様は見ているとアホらしく愉快であった。
全体的にそういうお色気含めたアホらしさや、B級的な可愛らしさも味わい深い、キュートなSF作品だったなあ。
