森田芳光監督。沢田研二演じる孤高のテロリストが要人暗殺に失敗するまでの過程を、男二人、女一人という奇妙な共同生活を軸に描かれている。
沢田研二の出演する映画を初めて見たけど、彼って演技派なんだね。ボソボソと呟くように喋る台詞回しに色気があった。
三人での奇妙な関係性における奇妙な共同生活の中で、友情とも愛情とも言えない、曖昧な感情をお互いに持ちながら、刹那の青春のような透明な日々を送る彼らに、自然と感情移入してしまう。
若かりし樋口可南子も素性が見えないミステリアスな役柄ながら、神秘的な美しさの魅力があった。
慰み者としてテロ集団に派遣されたはずの彼女が沢田研二と心を触れ合う中で、無垢な男女愛を交わすキスシーンは琴線に触れた。
役者としての沢田研二の仕事をもっと見てみたくなったなあ。。
傑作。。！
