全くもって驚きだ。チャップリンの祖国イギリスが第二次大戦に参戦して2週間後に撮影をはじめたという。内容は完全にヒトラー率いるドイツを皮肉った内容になっており、1940年というタイミングでこの映画を製作しているというのは驚愕であるし、非常に強い意志を感じる。随所にチャップリンらしいコメディが組み込まれているが、この映画は完全にファシズムへの強烈な批判を込めており、特に最後の主人公、ユダヤ人の床屋の彼の6分間に及ぶスピーチはもの凄く感動的であった。今のこの時代に見ても、十分心に響く名スピーチだと思います。
