噂通りの凄い映画でした。バット・マンシリーズは全て見ていますが、今まで演じられてきたどのジョーカーよりも、人間臭く、苦悩に満ちていて、悪が成長していく様をまざまざと魅せつけてくれました。
全くもって信じられないのが、主役アーサー・フレック/ジョーカーを演じたホアキン・フェニックス。びっくりするぐらい痩せていると思ったら、3か月で20kgの減量(1日1個のリンゴのみ)。凄まじいまでの役者根性から生み出されたジョーカーはもはや彼でないと見たくないぐらいに眼の中のこびりつきました。
赤ちゃんとして生まれて瞬間から悪人などいるはずもなく、ジョーカーというヒール役が誕生するまでの泥臭いストーリーが描かれていましたが、素晴らしい脚本と構成によって、リアリティさえ感じたほどです。
バットマンシリーズ全般に効果音やバックミュージックも素晴らしいですが、今回のジョーカーの壊れていく様子により効果的で、この映画へさらに没入させてくれました。
この素晴らしい映画を生み出してくれた事に感謝したい。