このレビューはネタバレを含みます
日活の文芸路線を代表するかのような一作で終始ビビりまくってた。
足の切断を免れて奇跡的に回復したら、そのせいでまた徴兵に取られるという展開が素晴らしい。(これはまあ原作の話だけど)戦争の理不尽さ、残…
女は、男がこころならずも死にゆく姿に、/女があれほど美しい顔をしたら、もうその次には気が狂うとるで。女は単純に見えて、こころも身体も複雑なんや。/と女自身の濃艶を言い尽くす。
そんな浅丘ルリ子、芦…
日本海の四季折々の自然と、男と女の情念の昂まりが克明に描かれた浅丘ルリ子の文句無しの代表作。現代戦争が平家伝説に置き換わり神話性を帯びた悲劇のメロドラマに仕上げた蔵原惟繕監督の最良作でもある。山陰本…
>>続きを読む【設定と映像の見事さ――蔵原惟繕監督の代表作】
浅丘ルリ子主演の純愛映画。愛し合う二人が戦争で引き裂かれる、というお話です。
この筋書きだけ見ると、特に製作が1964年であることも含めて考えれば…
アニメ「平家物語」が話題ですが、本作の主人公きよの(浅丘ルリ子)は平家の隠れ里出身という設定です。
浅丘ルリ子の狂気。「愛の渇き」がA面ならば、「執炎」はB面でしょう。とにかく少女のようにケラケラ…
男への女の美しい愛が、戦争を契機に独占欲、執念に変わって行くという悲しいお話し。戦争へ行く前の男の顔の美しさについて、きよのが泰子に『女があれほど美しい顔したらもうその次には気が狂うとるで』というシ…
>>続きを読む戦争によって引き裂かれる男女の運命や戦争の悲惨さを、女性の執着的な愛を通じて描いた、加茂菖子の同名小説を原作とする、蔵原惟繕監督の恋愛映画。当時の日活の看板女優である浅丘ルリ子の100本出演記念とし…
>>続きを読む闘う男と待つ女、戦争責任の所存を故意的に曖昧とし被害者としての立場を主張する、悪いのはあくまでも軍部であり我々日本人は過去と決別し新時代に向けて前に進もうと都合がいいにもほどがある論理を貫く1952…
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何度も出てくる電車が通り過ぎるあたりの一連のシークエンスが美しすぎる。オヤジをぶん殴るシーンがちょっと違うかなぁと思ったけど、傘が飛ばされるシーンなんかは素晴らしすぎて涙が出る。線路と電車ってなんで…
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