黒沢清の映画で一番好きかもしれない、ゴダールとアントニオーニと北野武の悪魔合体的な作品。
展開もキャラも空間も長回し構図も全てが不穏で狂気的で魅力的で、こんな世界に住みたくないって思うくらい嫌な嫌…
「端的にいうと、もっと人が死なないと困る、もっと暴力的でありたい、もっと悲惨でありたい、後戻りできない状況に主人公を追い込みたい」と語り、それを作品に落とし込んでくれる黒沢清、とてもありがたい
最…
狭い世界の中にも透明なものや白黒なことはあるけれど、それに色を付ける前に、映像的に真っ暗にすることで全てをリセットして、そこに色がつくように真実がはっきりする構造が面白かった。
恐怖とか退屈さではな…
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「アンタも興味あんの?」
他人が暴力や恐怖に晒される描写を期待して見ていた観客に「善人ぶるなよ」と言われているようだ。
香川照之の演技が素晴らしい。
自信なさげだったり、暴力スイッチ入ったりがシー…
このレビューはネタバレを含みます
新島「アイツはアンタを殺す気だ・・・!俺の言うとおりにしろ。アンタは有賀じゃない。分かったな」
コクッ・・・
(中略)
宮下「有 賀 は ど こ に い る」
新島「電話しろよ。持ってんだろ携帯。」…
香川照之コワすぎ...!
映画全体を包むキモいとしか言えない居心地の悪い雰囲気と、主役二人の全く腹の底が見えない演技が魅力の映画でした。ストーリーもサスペンス映画としてしっかりとしたものなのに、それ…