イギリスにおける奴隷貿易制度の廃止に至るまでの戦いを描いた作品。
Amazing Graceという曲は元々奴隷船の船長だった男が懺悔の一つとして書いた歌詞が元になっている。
その話がメインだと思って観ていたのだけど、作中ではほとんど触れられなかった。。。
日本では結婚式でこの曲を流すのが一般的になっているが、歌としての背景もあってキリスト教圏では葬式のときに流すのが一般的な曲。
無宗教にも関わらず、結婚式のようなイベントのときだけ急に体裁を取り繕って、訳もわからないままAmazing Graceを流して「キリスト教コスプレ」を始めるのが本当に良いことなのだろうかと疑問を持っていたのだけれど、この映画を視聴してさらにその思いを強くした。
とはいえ一応作中でもウィルバーフォースの結婚式にAmazing Graceを歌うシーンがあるのだけど、あくまで奴隷貿易が存続している真っ最中での、本人の趣向に合わせた例外的なものだと思う。実際に歌われたのか、映画としての演出なのかどうかもわからないけれど。