ナンデヤネン

沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇のナンデヤネンのレビュー・感想・評価

3.6
冒頭からのバイオリンが奏でる不協和音からして不気味な雰囲気を漂わせる。雰囲気はすごい自分好みの作品なんだけど、終わってみればいまいちよく分からないような、結構評価するのが難しい。
まずジャンヌがなぜルリエーブル家に恨みを持っているのか皆目分らない。村の郵便局に異動してくるまで全く接点ないやん。そしてソフィーの出自が謎である。ルリエーブル家に来るまでどういう人生を歩んできたのか。ジャンヌによってある疑惑が浮上するが真偽は分からずじまいである。ただ、強い者に巻かれてしまう、他者に従属する体質であることはよく分かった。この仲良し二人組がクラマックスでああいう事をあっけらかんとやってしまった所に人としての軽薄さを感じる。説得力がない。これってサスペンス映画と言ってもいいのかな?
昔々の石鹸のTVCMと「オリエント急行殺殺人事件」ぐらいしか見たことがないジャクリーン・ビセットを久しぶりに見ることができて良かった。彼女ってフランス語話せるんだ。歳をとっても美しい。ジャン=ピエール・カッセルってヴァンサン・カッセルのお父さんだよね。父子よく似てるわ。
ナンデヤネン

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