アーモンドフィッシュ

殺人魚フライングキラーのアーモンドフィッシュのレビュー・感想・評価

殺人魚フライングキラー(1981年製作の映画)
2.6
ジェームズ・キャメロン初監督作。なんというか文豪の卒業文集を観た気分です。史上初めて興行収入20億ドル超え3回という偉業を達成するだろう大監督も昔はこんなクソ映画を撮ってたんだと思うと親近感湧きます。どうやらキャメロンの黒歴史らしくてインタビューでフライングキラーについて聞くとインタビュー打ち切られるそうです(笑)

内容は空も飛べる遺伝子改造ピラニアの襲撃事件があったにも関わらずホテルの支配人が魚祭(これが謎)を決行するジョーズとディープブルーまんまです。しかもクソサメ映画に匹敵するほどぶっ飛んでて、どこが良いのか分からない海中セックスの最中にピラニアに襲われたり、奥さんが違う男とベッド・インしてるのを目撃しても「もう!鍵閉めとけよ」て注意するだけ。それ以降何事もなかったことになったり(ちなみに夫はランス・ヘンリクセン!この時からキャメロンとコンビだったのね)、あとは急にヘリコプター捨てたりアサイラム級の「なんでやねん」が随所にあります。全然キャメロンっぽくないやん!海のシーンだけやん!」と思ったら、どうやら5日目で監督クビになったらしく内容にはほとんど関わってないのだそう。イタリア映画なのでハリウッドで売れるためにはイタリア名の監督では不利と考えキャメロンをクレジットで残したとか。ほとんど関わってないのにクソ映画の監督にされちゃあこれはキャメロンも怒るわ。同情する(笑)

ぶっ飛んでるけど内容はある。でも面白くない…これがサメ映画ならD級ですね。「アイス・ジョーズ」クラスでしょう。

D級監督からSS級監督へ…夢がありますね。マーク・ポロニアもエバン・ジェイコブスももしかしたら数十年後大ヒットメーカーになってるかも!?