キヲシ

仁義なき戦い 完結篇のキヲシのネタバレレビュー・内容・結末

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

とうとう完結編まで4K版で完走。千葉真一の大友勝利が宍戸錠に。シリーズ屈指のキャラクターだけに厳しいなあ。とはいえ「広島死闘編」のあの千葉が天政会の副会長席に座っている姿も想像できない。うーん、誰ならよかったのか…。次世代として北大路欣也がいかに凌ぐかが主題。基本、耐える。離れようとする野川由美子を抱きしめる?時以外はひたすら耐える。色々と思う処はあるが、という目をしているが耐える。小林旭が出所後会長に復帰して、野川にそれでええのと口を出されても。菅原文太に拒絶されても。…会長職禅譲直前、山城新伍らと車で神戸?かどこかへ向かう途中、後を付ける車、警報器のアップ、ロングで踏切手前に並ぶ車、飛び出す男たちと銃声、血飛沫の中の北大路たち。うーん、せめて護衛の車は必要だろ。辛うじて助かった北大路が遂に己を通す、小林の延期しろという助言を退け、点滴の針を外し、半身を起こして、ここで降りたら広島はまとまらん!眼力は全く弱ってない。となると文太も駆け付けざるを得まい。「アキラよお」と白髪混じりの小林と中庭に面した開放的な日本家屋の廊下で並ぶ…というより、細かいカットでずれていくような。桜木健一が最初に水中銃を足に誤射し、姉夫婦を睡眠薬で眠らせやて売上金を盗み、田中邦衛を前に…そして、最後は路上に倒れる、そういう話だ。そもそも、一作目で終わった話だからなあ。あ、文太は格好いいけど、彼が刑務所内で原稿を書く場面もある。そりゃあ…ね。
キヲシ

キヲシ