アーモンドフィッシュ

未来惑星ザルドスのアーモンドフィッシュのレビュー・感想・評価

未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)
3.7
非常に難解な映画。2001年宇宙の旅までいかないが、それに準ずるくらい頭に「?」が浮かびまくりました。ショーン・コネリーの赤ふん姿とやたらとおっぱいが出てくるのが印象に残りました。やはりジェームズ・ボンドのコネリーだからとりあえず女性の裸を見せておこうか?て感じですかね?(笑)

不老不死を得たがために生きた死人のようになった無気力人間などは非常に恐ろしいし、集団の和を乱した人間は強制的に老化させられ、永久に老人として生きなければならないなんて完全にディストピアです。もし本当に不老不死になったら、この映画のように生が苦しみとなり死を歓迎するようになるのだろうか…?手塚治虫の「火の鳥」にも同じような話があったような記憶があります。

永遠の命とまでいかなくても+50年は生きれたらなと思います。そうすれば人生の選択肢が増える気がします。逆に60ぐらいまでグータラするかもしれませんが(笑)

性欲が完全に消え失せた世界なので、どうやって人間は勃起するかエロ動画をショーン・コネリーに見せて観察するシーンはあまりにも馬鹿らしくて笑ってしまいました。「ザルドス」の意味が分かるシーンでは「なるほど!」と膝を打ちました。

難解な映画ですが不思議と頭に残る映画です。恐らくあらゆる場面に意味が隠されてると考えてしまうからでしょう。でもこれがサメ映画だったらクソミソ書いてるんだろうなと思うと自分はなんていい加減な人間なのだろうとも思い知らされました(笑)