弱肉強食の資本主義社会の残酷さの中で人々は生きることに精一杯で真実を見失う居場所のないカオナシ状態、売上至上主義で記事の為なら手段も真実も問わない醜惡なマスメディアの汚さを吉田喜重が痛烈に描くブラッ…
>>続きを読む良くも悪くも真面目な人が撮ったんだな〜という映画でした。
巨大広告の目が見えてくる演出や、ベッドシーンのライティングが鮮烈で素晴らしかったですが、セリフ回しにお遊戯感が最後まで付き纏い、物語に入っ…
自分が作り出した偶像の暴走(?)に耐えられなくなる様がどこか怪物映画のような趣も感じられた。彼女にとって木口とはどういう存在だったのか。切れて清々した気持ちという単純なものでなさそうなのは、踊り狂う…
>>続きを読む本人が起こした言動から、本人の意図ではないものが汲み取られて意味付けされる。意味付けされることによって本人のものではなかった本当ではなかったものが本当のようになり、それに大衆が群がることで、彼が偶像…
>>続きを読むU-NEXTにて。解雇に抗議しての自殺未遂から一躍時の人になった木口が、生命保険会社宣伝部に目をつけられてコマーシャルスターになる。気持ちの離れた妻、醜聞狙いのマスコミ、宣伝部の女が入り乱れて物語は…
>>続きを読むなんだよ吉田喜重もサービスするときはするんじゃんかと強く思った映画。佐田啓二の顔であるがゆえのリアリティがすごい(息子は絶対に追いつけないといつも思う)。ダンスシーンやベッドシーンがああまで生きるの…
>>続きを読む自殺しようとした気弱な男、その男を広告として担ぎ出す女、暴露屋な雑誌記者、この組み合わせがおもしろい。そしてマスコミ、有名人になるということ、今にも通じる世の中をブラックに本質をついていて、この当時…
>>続きを読む現在にも通ずる普遍的なテーマを1960年で描いているのは、すごいとしか言いようがない。主人公が、マスコミによって作られた自身のキャラクター像によって、徐々に狂っていく話。
ラストも印象的だった。とて…
松竹株式会社