松竹ヌーヴェルヴァーグ出身の吉田喜重監督の代表作。ATG作品。
『煉獄エロイカ』(1970)『戒厳令』(1973)とともに「日本近代批判三部作」と呼ばれる。
大正のアナーキスト大杉栄が三角関係に…
Arrow AcademyのブルーレイBOXより、216分の現存最長版を鑑賞。
政治、信念、自己と他人、アイデンティティ、恋愛、自由とその不可能性、虚構と現実、夢、未来への不安、過去、時代の先進に…
このレビューはネタバレを含みます
(別媒体から感想を転記)
2022/12/28
これぞアヴァンギャルド。カメラの向け方が常識外れで、右すぎ!遠すぎ!と喜んでツッコミを入れながら鑑賞。ポリアモリーに大失敗するアナーキストの話で、熱…
プレトークで「難しい映画じゃないよ」「大杉栄は現象なんだ」って語られた。でもうまくキャッチできてない。長い映画だけど画面には力があって、会話も理解できる。でもなんかぼんやりしてるっていう解像度
映…
岡田茉莉子さんにお目にかかれた幸せ、超ハッピーでした。
ほとんど全てがカットじゃなくてショットだったすごい。単なる理解とかいうのに帰結せず、理屈じゃなくて、ところどころにどきっとする瞬間が転がって…
3時間30分のロングバージョン視聴。
衒学的な台詞回しと形而上学的な問いかけに乱立する視覚的メタファーと複雑な相関関係、膨大な情報の波に圧倒され処理しきれないまま最初の30分が経過してしまい不安にな…
このレビューはネタバレを含みます
ディレクターズカット版(216分)
大杉栄をめぐる四角関係のドラマを現代(全共闘の時代)に引き摺り出して、歴史を現代との関係性と並置して描く。現代に大正を生きた人々を連れてくるのは、歴史の語り方の…