このレビューはネタバレを含みます
デコちゃん、切な可愛い。
んで、張り込むだけで、
よく2時間もたせたよね、演出、脚本。
刑事のお見合い話、
子沢山刑事の薄給生活、
尾行、電車やバスの描写、旅館のダミー
生活や旅館の人々の疑心暗鬼など、
いろいろと目先を変え、監視対象だけ
でなく、登場人物それぞれを丁寧に
描き込んで、無駄なく、なかなか引き締ま
って、いい感じだったね。
淡々として、
息が詰まりそうな後妻としての前半の生活
が、後半、伏線として一気に効いてきて、
切なくなる。
あぁ何も知らず温泉から戻ってきちゃう、
今、廊下を歩いてるのかな、とか、
状況を知るまでの彼女の気持ちを思うと
堪らん。
当時の庶民の生活も窺い知れて、
自分の子ども時代を思い出したりもした。
貧しいなか、なんとか生活してたのよね、
宮口精ニの長女と下二人の言動は、
自分には妙にリアルで刺さったな。