鳩摩羅什

バンク・ジョブの鳩摩羅什のレビュー・感想・評価

バンク・ジョブ(2008年製作の映画)
4.0
1971年のベイカーストリート強盗事件」を題材にした本作。「事実は小説より奇なり」と言うが、事実をもとにした作品とは思えないほど、面白かった。もちろん本作が事実そのものを描いているわけではないが。
監督は『カクテル』や『13デイズ』を撮ったロジャー・ドナルドソン。オーストラリア生まれでニュージーランド在住の映画監督だ。
「イギリスは表も裏もあるダークな社会だな」と改めて思う。古くは世界中に植民地を持っていた大英帝国。第二次大戦のときも中東問題の原因となる二枚舌の外交を行った。また、国内向けの情報機関MI5と国外向けの情報機関MI6の両者を持つことからもそのダークさは想像がつく。
約110分の本作。テンポも良く、キャスティングも良い。有名な俳優はジェイソン・ステイサムぐらいだが、登場人物のキャラクターも立っていた。もう少し高い評価を受けても良さそうだが。
鳩摩羅什

鳩摩羅什