フランシスフォードコッポラが監督した今秋公開されるジョーカーフォリアドゥの元ネタ映画。ラスベガスで同棲していたカップルが喧嘩し別の異性と出会う話。
巨大なセットとド派手な照明とやかましいミュージカルで見応えのある作品でした。正直今作の序盤は、うわ外れやって思ってしまいましたが、主人公二人がラスベガスの街に繰り出した辺りから一気にストーリーが持ち上がって、純粋に見ていて楽しかったし笑える瞬間が多かったです。前述したミュージカル的なインパクトに加えて、とにかくヴィットリオストラーロの撮影が素晴らしく、ビジュアルだけでもかなり満足出来ました。編集もなかなか良かったです。全体的に凄く甘ったるいし、主人公に魅力がないし、男尊女卑だし、ご都合主義に極振りされたララランドみたいな雰囲気ではあるんだけど、今作のそういったところが逆にホアキンフェニックスとレディーガガのサイコっぷりにマッチするような気がします。まだフォリアドゥは見ていないとは言え、何となく今作を元ネタにしたくなる理由も分かりました。ララランドもそうだし、エルヴィスやムーランルージュのバズラーマンも今作からかなり影響を受けていると思います。
コッポラが地獄の黙示録の後に今作を撮ったと聞くと若干拍子抜けするかもしれないけど、個人的には好きな映画です。ジョーカーフォリアドゥが公開される前に、今作をチェックしておいても良いと思います。
