俳優たちを広い日本家屋の中で縦横無尽に動かし、奥行きの構図で配置する。人物の会話では切り返しとキャメラ移動を使い分け、切り返しも、途中で人が動き出して単調な繰り返しを絶妙な間合いで打ち切る。こうした…
>>続きを読む入江たか子(広子)を初めて美しいと感じた。モガ代表の大柄の彼女が古臭い女と言われてもピンと来ないが。従兄弟である佐伯秀男(北村)の優しいと言いながら日和見主義であることや、北沢彪(新一)が広子を人形…
>>続きを読む成瀬監督は「家庭」や「主婦」を描くのが本当に上手い!この分野で右に出るものは居ないとすら感じる。
じっと耐えつつもジワジワと奥に燃える気持ちを募らせていく入江たか子が素晴らしい。
今だとフェミニス…
『女人哀愁』(1937)動画サイトで。成瀬巳喜男。入江たか子主演。身分違いの嫁入りで女中扱いされる主人公。家事にふりまわされる和室のアクションが凄い。その姿を籠の鳥に重ねて映す巧みさも。やや強引な感…
>>続きを読む『限りなき舗道』とほぼ同じプロットでジャンルでいうなら同じくほとんどサイコホラー。嫁ぎ先で我を張らず献身的に嫁の務めを果たそうとする入江たか子だけどクレオパトラのようなアイメイクが家じゅうの誰より自…
>>続きを読む成瀬巳喜男による、お見合い結婚後の花嫁の災難を描いた映画。主人公を含めた主要人物全てに他者への想像力が欠けていてもにゃもにゃしてしまうが、興味深いのはモダンを気取る男が誰よりも家父長制にしがみついて…
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