田山信行

富江 REVENGEの田山信行のレビュー・感想・評価

富江 REVENGE(2005年製作の映画)
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“富江関連事件”と称され古くは明治の頃から記録がある……という映画独自のバックボーンをより膨らませた内容。一介の刑事が富江の事件を追ってる、ぐらいは良かったけども公安警察が出てきて富江をテロリスト認定はさすがにもう訳分からん。富江も富江で反戦メッセージとか唱えたりするし……???

二作連続公開で特にBEGINNINGと繋がってる訳でもなく何コレ???こっちで独自の展開を膨らませたいが為に一方では原作へ回帰する内容にしたって感じか。本作だけではちょっと。

予算は同じなんだろうけどこちらの方がちゃんと撮ってる感じが。出てくると独壇場の嶋田久作と、美波の存在感が出色。記憶を喪失した状態だと富江としてのアイデンティティまで失うの?ラストまで観てより困惑する一編。以前より映画のサイズが小さく……って監督自ら語ってるのが切ない。
田山信行

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