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ファイト・クラブのamhuiのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
3.7
音楽聴いてたらたまたまpixiesが流れて久々に観たくなったので鑑賞。

資本主義によって当たり前になった物質主義、消費社会に囚われた主人公。

ブランド物や欲しい物に囲まれた生活でも心は満たされず、何者にもなれない空虚感。

主人公は持っている物が自分を束縛しているように感じたのだろうか。

殴り合いで現実的な痛みを得ることで生を実感してしまう。

そして、自己と社会を破壊しながら本来の生き方を見つけ出す姿をみて、自分の理想をとことん創り上げていく根本的な性格は変わっていないんだなぁとにやにやしちゃった。完全にオタク気質だよな。わかるわかる。

疑問なのがセラピー荒らししてたところからなぜ急に暴力的な破壊衝動的なものに目覚めたのかわからない。なんかセリフも中2っぽかったから映画とか何かしらの影響??いつもテレビつけてたし。

他者への比較、物質的な価値でしか自分を定義できない現代社会で自分自身を見つけることは血を流し痛み伴うくらい難しいが、
何かと自分を比べていては本質は掴めない。
みたいな普遍的なメッセージをぶん投げてくる。脳死していても観れるのに考えさせられる映画。

少し違うけど、断捨離して物を手放すことで心が解放された気分を最近味わったから前より内容が刺さってしまった。
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