BOB

バグジーのBOBのレビュー・感想・評価

バグジー(1991年製作の映画)
3.5
ラスベガスを築いた実在のギャング、ベンジャミン・"バグジー"・シーゲルの半生を描いた伝記ドラマ。

"Everybody deserves a fresh start every once in a while."🦩

【映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ祭り】 Vol.3。バリー・レヴィンソン監督作品。

ラスベガスの砂漠のど真ん中に一大歓楽街を建設するという夢を追う男のドラマ。ギャングを主人公にした作品だが、ヴァイオレンスに満ちたギャング映画という訳ではなく、アメリカンドリームを夢見る男のロマンとメロドラマが中心に描かれている。

興味深かったのは、財力と暴力で男たちを支配する大物ギャング・シーゲルが、愛する女性バージニア・ヒルには激しい言葉で罵られ、しっかり主導権を握られれていたこと。二人を演じた、ウォーレン・ベイティ(『俺たちに明日はない』)とアネット・ベニング(『アメリカン・ビューティー』)の演技は迫力があった。この作品での共演がきっかけとなり、二人は実生活でも夫婦となったらしい。

ロングテイクのラストカットが印象深い。シーゲルの末路を聞いたバージニア・ヒルのリアクションから、ホテル"フラミンゴ"の看板まで、カメラがグーっと引いていく。

実物サイズで再現されたというホテル・フラミンゴのセットにも要注目。

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