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ランボー 最後の戦場のbluetokyoのレビュー・感想・評価

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)
3.4
オープニングからグロトラウマ映像のオンパレード。コンプライアンス的に、今ならムリな気がする。ランボーシリーズは、昔、怒りのアフガンまで見た。安直なストーリー展開で、もういいや、という感じ。怒りのアフガンでは、アフガニスタンの反政府勢力を支援するわけだが、その反政府勢力は、いまや、悪の権化と言われるテロリストになってしまった。今回は、ミャンマーである。ミャンマーの反政府勢力を積極的に助けるわけではないが、支持している。現状を見ると、なんと、この政府軍vs反政府勢力という構図が、ランボーの時代に戻っている。時代のめぐりあわせというか、不思議なものだ。

ストーリーはとくになく、戦争のむなしさというか、無情さを前面に出している。とはいえ、残酷な戦闘シーンがとりあえず多い。

東南アジアのジャングル地帯で、ヘビを捕ったりガイドをしたりという仕事をしながらランボーは暮らしている。そこへあるNGOがミャンマー奥地の村落へ医薬品を届けたいのだが、ガイドを頼む、との申し出があった。
危険すぎるからやめとけ、とランボーは相手にもしなかったが、NGOの熱意に根負けして、ガイドを引き受ける。

ミャンマー奥地の村に辿り着いたNGOは、医薬品を配ったり、医療行為をしたりした。

しばらくすると政府軍が攻撃してきて、村は破壊され、NGOは連れ去られる。

NGOを奪還するために傭兵隊が組織される。またしてもランボーがガイド。

政府軍の基地に潜入して、NGOを奪還、帰還しよとしたが、船に乗り込むところであっさりと政府軍に捕まる。

全員処刑される、という寸前にランボーが現れ、政府軍の機関砲を奪い取るや、ダッダッダッと政府軍に向けて発砲。
一気に形勢は逆転。傭兵隊も政府軍の武器を奪い取ると反撃に転じた。

NGOは無事帰還する。ランボーも故郷に帰る。

結局、なにも現状は変わらず、故郷に帰っただけである。いまも変わらないどころか、もとに戻ってしまっている。戦争は虚しい。
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