ひじり

バベットの晩餐会のひじりのレビュー・感想・評価

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)
5.0
だれかとご飯が食べたくなる不朽の名作

だれかと食卓を囲むこと
昔話に花を咲かせること
乾杯できる誰かがいること

美味しいという言葉を使わずに
ここまで美味しいと伝えられた映画は初めて。

清貧に暮らしていた村人たちが
恐れ慄き始まる晩餐のアンバランスさに
何度も笑ってしまったけれど、
無駄なく見事なフルコースを作り上げる
バベットの姿と将軍の思い出話が重なる。

自分にできる最大の感謝をこんな形で仕上げた
バベットがあまりにもカッコ良すぎた。

人として生きる苦しみを和らげてくれるのが
食事なのかもしれない
ひじり

ひじり