ひじり

バービーのひじりのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
4.0
フェミニズムに見せかけたヒューマニズム

男性の間抜けっぷりが目新しいように見えて
これは長年ハリウッドが面白おかしくやっていたブロンドジョークの男版。
なんならそれよりもはるかに優しい。

この映画に怒ることは当人が持つ特権性に
無自覚であることの自白に他ならないわけで
ポップなようでよく練られていると思った。

本作の特に素晴らしいところのが
バービーで女性の生きにくさを描くだけでなく
ケン視点から男性の生きにくさも
丁寧に描いたところ。
なんだかんだ性別に縛られてるのは全員なんだ

ちょっと展開や世界観はぶっ飛んでるけど
2時間弱に歴史を詰め込んだら
実際こんなもんなんだと思う。
女性の戦い方がスマートでカッコよかった。

これが異色フェミニズム扱いされない世の中なら誰もがもっと生きやすいだろうに
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