ナンデヤネン

ペイルライダーのナンデヤネンのレビュー・感想・評価

ペイルライダー(1985年製作の映画)
4.0
主人公は名前を語らない、過去を語らない、謎の人物。牧師だと言うだけ。西部劇としてさしたるオリジナリティーはないんだけど引き込まれるように面白かった。ラストカットはまるで「シェーン」。暴虐の限りを尽くす権力者に対して団結して自由のために戦うというあたりはザ・アメリカという感じ。ここに西部劇の王道を見る。
これを劇場で見たのは中学生の時。まだガキンチョだったからストーリーなんて分かるはずもなく、ただイーストウッドのファンだったから見に行った。数十年の時を経て、色々考察しながらDVDで見てもやはり面白い。無精髭を生やしてまぶしそうな目をしたイーストウッドは西部劇がよく似合う。
公開当時、シドニー・ペニーが映画雑誌なんかでアイドルとして人気があったのを思い出す。後に「アンタッチャブル」でアル・カポネの殺し屋を演じるビリー・ドラゴが保安官の部下役で出演している。あ、この頃はまだ無名だったんだなって。数十年ぶりに過去作を見ると色々と発見があって面白い。
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