Nanami

ゴジラのNanamiのレビュー・感想・評価

ゴジラ(1954年製作の映画)
4.8
子供の頃とても怖かった記憶があるけど、今観てもやっぱり怖い。
恐怖と不安を煽る伊福部昭の音楽、白黒の暗い映像から感じる底知れぬ絶望と無力感。
被害者の悲しみの表現は極めて日本的で、ハリウッドでは再現し得ないだろう。

人間ドラマがよくできているし、志村喬の演技はやはり素晴らしい。「生きる」の直後か…
明らかに大人向けの話なので、後の子供向けに振り切った怪獣映画シリーズを念頭に置くとものすごい異色感がある。
70年前に劇場で観た人は恐ろしさに腰を抜かしたんじゃないかな。
2024年に改めて鑑賞すると、オッペンハイマーが頭をよぎる。
これがアンサーなんじゃないか。
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