がちゃん

嗚呼!! 花の応援団のがちゃんのレビュー・感想・評価

嗚呼!! 花の応援団(1976年製作の映画)
3.6
桜~散る散る~♪
大和の国で~♪
泣く子も黙る(黙る)♪
南河内大学~
応 援 団♪

この歌よく歌ってました。
どおくまん原作、お下劣純情熱血漫画が原作の、
映画版の主題歌です。

大阪の三流大学
❝南河内大学❞の応援団たちの、
ばかばかしくも痛快な物語。

パワハラ、いじめ当たり前。
何しろ応援団では、
1回生はゴミ、
2回生は奴隷、
3回生は人間、
そして4回生は神様、
というしきたりがあるのです。

だけど神様の4回生も、
ただ一人頭が上がらない3回生がいた。

この作品の主人公、
南河内大学応援団親衛隊長の
青田赤道。

とてつもない怪力を誇り、
クエックエッ!、ちょんわちょんわ、~ねんのねんなど、
意味不明の言葉を放ち、
キャバレーで豪遊、
ヤクザも恐れる男であった。

その怪力のため、
応援団の命ともいえる、
大団旗を持ち上げることができる、
唯一の男。

とにかくばかばかしいのだが、
遊郭の女に惚れた1回生が、
女にエールを送るという、感動的なエピソードもある。

青田が思い続けている、
宮下順子との悲恋をところどころに交えながら、
物語は進んでいく。

このハチャメチャ原作コミックを、
映画化するという英断を、
当時の日活幹部はよく決断したものだ。

コミックの映画化作品としては、
上出来の部類に入ると思います。

舞台が大阪だから、
とても懐かしいミナミの風景なんかも出てくる。
今じゃ絶対撮影NGの飛田遊郭が出てきたのには驚いた。

上級生の嫌がらせも何のその。
男、青田赤道突っ走ります。

最後に、
青田赤道の決めセリフを。

「お控えなすって、顔の縫目は伊達やない、弱きを助け強きをくじく、
南河内大学応援団親衛隊長、青田赤道ここにありや!」
がちゃん

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