時は占領軍の統治下の日本。

戦後、ドイツに支配された日本。
その中でセクトと呼ばれる武装組織により混乱に陥る首都東京。
治安維持の為、設備された特別機動隊。
その過剰な攻撃力に裏打ちされた過激な捜査(殺戮)は非難を浴びる事になんの不思議もなかった。
しかし役割を終えた彼らは国家に造反し、武力を以て存続を叫んだが、滅んだ。
これが「ケルベロスの動乱」である。
数年後、生き残りの男が街に帰って来た･･･

これだけ息の長いメディアミックス(かな？笑)は見たことが無いかも。
映画、漫画、アニメ、映画、短編小説。
出来は、てんでバラバラで相対的に訳の解らない世界が構築されてしまった。
ナチスドイツであろう国に支配され、特機隊のプロテクトギアのデザインは武装親衛隊兵士を想像させるし、武器はその物ズバリMG42 。

思い入れは強いのですが、全く面白くありません。
実験映画か独りよがりのオ○ニーです。

あぁ押井監督は、アレな人なんだなと納得したい酔狂な人に･･･

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「パトレイバー」「攻殻機動隊」などの押井守監督による実写映画。ケルベロスサーガの一作品。キャストは千葉繁、藤木義勝、松山鷹志などなど

ケルベロスの反乱から3年、都々目の国外逃亡を行い台湾に滞在しているという情報を耳にして、彼を兄のように慕っていた乾は単身台湾に向かった。そこで一人の少女と出会うが、本人に会うことができずなかった。その後放浪していく中で、偶然彼を見つけ出すが…

終盤を除いて、温かいロードムービー。ほとんど見どころがないほどに酷い…という意見が多いが、個人的には、こういうロードムービーも嫌いじゃないし、千葉繁さんの熱演もあってある程度見れなくはない。

千葉繁さんは本当に偉大ですね。彼のコミカルな演技には本当に救われます。藤木さんとの殴り合いも、シュールに見えながらも良い所で奇声あげたりすることで映画に絵を付けているため、悪くはなかった。今でいうところの堤幸彦的なシュールな雰囲気を上手く映画に取り入れたと思う。

そういうのが自分は好きなので、別にみていてそこまで嫌と思えるものでもなかった。それに終盤でのプロテクトギアでの戦闘シーンや銃乱射シーンなども本当にかっこいい。あれだけの為に観れたとも言えなくもない。

まあ、趣の違うものを映画として取り入れてしまうと、それはそれでとんでもないものができてしまうという一例ですよね。でも、その部分も含めて退屈ながらもそれでもある程度は観れるので良かったです。田園も美しかったし、風景を上手く撮るとそれだけで映画の絵になるというのは本当ですね。

しかし、千葉繁さんの運動神経も凄いですね。前作の紅い眼鏡でもそうですが見事にバク転を決めています。細い体ながら見事に動ける俳優としても良くできていたのかなと思いますね。声優としても素晴らしいし本当に心から尊敬します。

押井守の実写映画にいずれにせよ、コメディ要素を取り入れて独特の雰囲気を作り出した立役者のような方の演技を堪能するためにも是非見てください。

押井守の長編映画第二作にして、ケルベロスサーガの二作目。首都警特機隊が反乱して台湾に逃げる話。

前作が殺しの烙印、アルファヴィルだったのに対して今作は押井守版ソナチネでした。と言ってもソナチネは今作よりも後に出来た作品ですが。前作は実験映画的な要素が強かった上に低予算だった一方で、今作では予算が格段に膨れ上がり香港や台湾で撮影をしたそうです。やはり押井守と台湾という組み合わせは、初期の攻殻機動隊を連想させるものがあり、なかなか良かったと思います。まあ肝心のストーリーは紅い眼鏡の方が断然好きでしたけど。。。