T太郎

ワイルドシングスのT太郎のレビュー・感想・評価

ワイルドシングス(1998年製作の映画)
4.0
898
久しぶりに鑑賞した。
素晴らしいサスペンスミステリーだ。
面白かった。

これはストーリーを紹介してしまうと、たちどころにネタバレをしてしまうやつである。
私はネタバレを良しとしない主義の男だ。
ここは慎重にいかなければならない。

サム(マット・ディロン)は高校教師だ。
生徒からの人気も高く実に好感の持てる人物である。

そんな彼がある女子生徒からレイプされたと訴えられる。
ケリー(デニス・リチャーズ)という町の有力者の娘だ。

更にスージー(ネーブ・キャンベル)という生徒もサムにレイプされたという。
彼女は貧しい不良娘である。
何度も警察のご厄介になっているようだ。

この事件を担当するのがデュケ刑事(ケビン・ベーコン)である。
正義感に溢れる熱血刑事だ。
このレイプ事件の裏に、きな臭い何かを感じ取り捜査をしていく。

この4人の関係性がモザイク状態のように絡み合って物語が2転3転4転していく。

     以下ネタバレ
    (やっぱりか~い!)

この物語は誰と誰が組んでいるのかが重要なポイントだ。

そう、実は4人とも悪人なのである。

最終的には、ケリーの母親(テレサ・ラッセル)の莫大な資産をだまし取る事が目的なのだが、誰と誰が組んでいて、誰が哀れなスケープゴートなのかが不明なまま終盤を迎えるのだ。

序盤のミスリードが非常に上手い。
4人はそれぞれ敵対関係にある。
しかし、その関係性には虚実が入り混じっているのだ。

ややこしくも面白い展開なのである。

がっつりネタバレしようと思ったが、今日はこの辺にしといたろか。
私にも一片の理性はあるのだ。

この作品にはエッチな場面が多少あるのだが、ここに惑わされてはいけない。
これは真相から目を逸らせるための煙幕に過ぎないのだ。

賢明な私はいち早くそれを見破った。
さすが私である。
2、3回エッチな場面を堪能した後、ふわふわしながら物語の本質へと迫ったのであった。

めでたしめでたし
T太郎

T太郎