このレビューはネタバレを含みます
奉公先の娘由乃と駆け落ちし損ねてヤクザとなった伊三蔵が由乃と息子由之助に巡り合うお話。第三者孫八の回想形式。
余りにも芝居がかった渡世人ぶりは辟易するところはありますが、そのニヒリストぶりは楽しか…
“親分もなけりゃ、子分もねえ。ねぐらもなけりゃ、身寄りもねえんだ。渡世の掟がたった一つの頼りよ。”
今夜もまた新しい卒塔婆の夢を見るのか。”
久しぶりに時代劇を見たくなり、ずっと気になっていたタイ…
雷蔵マラソンも次第に難所にさしかかりつつあり、雷蔵ファンにならなければ絶対観ることのなかった苦手ジャンルの映画が行く手を阻む。股旅物もそのひとつ。股旅物とは、要するに流れ者ヤクザ時代劇である。
こ…
観る前はタイトルに違和感がありました。そこは普通"一匹狼"でしょと思うのですが、渡世人の"人"としての描写が結構あるのであえて獣的な感じがする"一匹"を避けたのでしょうか。
飯は遠慮なく食べても…
聞いた話によると市川雷蔵は中村錦之助(萬屋錦之介)をライバル視していたらしく、錦之助が主演した「関の弥太っぺ」や「沓掛時次郎・遊侠一匹」のような股旅ものの傑作を撮りたいと考えていたらしい。
だとする…
「ひとり狼」
冒頭、男の歩く後姿。
吹雪の中の闘い、用心棒と二人のヤクザ。
神業、一太刀、絶望、槍。今、誰も近寄らせず同じ場所に三日と居なかった一人の旅人が出会す様々な輩、女…
本作は…
人斬りと呼ばれる股旅がその生き方を選んだ理由とは?
引いた映像からアップ、ハラハラする場面から穏やかな場面と、メリハリがすごくきいていて、朝一の鑑賞なのにまるで眠くならない。
雷蔵は股旅になる前と後…
何もかにも雨の中に投げ捨てちまって
「人斬り伊三蔵」と呼ばれて
どれくらい経ったのか
もう覚えてやしねぇ
人を切って金を貰って
博打で買って金を貰って
てめえで決めた生き方だ
ただな
消せねぇの…