コミカルなブロマンスを基調としながら、チクチクとした青春の刹那が溢れだす、ブルース・ロビンソン監督の半自伝的映画♪
どうしようもないグダグダ加減の中に、時折精彩を放つ切なさと愛おしさが胸をキュ~と締め付けるんですな!
「壊れた時計でも、一日に2回は正しい時間をさす」
もうね、このセリフに心を鷲掴みにされ
時代の終わり
青春の終わり
冷たい雨
そして別れ
決して戻る事のできない
だからこそ美しくさえ思える
必死に何かにしがみ付くように生きていたあの時間が
どうしようもなく
どうしようもないけれど
手放す勇気と
手放さない勇気が
同時に存在する事・・・
変わりたい
でも
変わりたくない
60年代イギリスの1つの時代の終焉を背景とした、出口の見えない暗い設定でありながら、若さゆえの奇行と行動力でその暗闇を疾走するような、2人の「どんよりとした生命力」に魅せられる♪
しかも、無条件に男前なんだこれが
英国美男子ブームに乗っかった80年代の映画
この暗さとお茶目さと繊細さのミックス加減は、監督のセンス以外の何ものでもないと思うのだ♪