イギリスの移民問題とゲイの純愛が、同時進行で疾走する青春映画♪
イギリス人とパキスタン移民の、差別と階級に支配されたサッチャー時代の社会の中で、人種の壁と性の壁に閉ざされた2人のあまりにピュアな愛の形が、まるで、その混沌とした複雑な世界を浄化していくよう…
若きダニエル・デイ=ルイスがこれまた男前!
ファシストの一員である過去
移民の彼と恋に落ちた過去
2人の過去に一体何があったのやら?と、車からの「再開」シーンは一瞬混乱するんですけどね、それを言葉でも映像でも説明しない2人の静かなキスシーンがこれまた美しくて、全てを納得させられてしまう・・・
キスをした2人が、そのまま暗闇に少しの間消え、そして現実に引き摺り戻される明暗の使い方がとにかく目からウロコものです
イギリスの貧しき底辺でもがく若者の姿
移民であるがゆえのシガラミと結束感
白人たちとの対立と、当時のイギリス社会で生き抜いていくためのお金と欲望を絡ませながら、社会的には決して交わらないはずの、2人の心と体が重なりあうラブシーンは必見もの♪
愛でしか、つぐなえない・・・
つぐなえるものは、愛しかない・・・
基本的にはワーワーしてる騒がしい映画なんですけど、時々訪れる愛のシーンが、まるで何かを確かめ合うような切なさと輝きがあって、そのギャップにとにかく惹き込まれる
ちなみに、「○○誌が選ぶゲイ映画ベスト○○」なんて企画には必ず上位にランクインする本作♪
ゲイ映画ってなんでこんなに癒されるんですかねw