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白熱のmareのレビュー・感想・評価

白熱(1949年製作の映画)
4.5
フィルムノワールとして面白さが尽きない質の高さに加えて、キャラが立ったマザコンのギャングが大暴れする最高の映画。一見して粗暴な男が知能犯の側面も併せ持っていて、そのギャップとともに抜かりない警察との攻防を繰り広げていく失速しないエンターテイメント。手際よくクールな列車襲撃、互いの仕掛け合いが際立つカーチェイス、復讐を誓ったことによる脱獄、工場での現金強奪から破壊力満点のラストまであまりにも見せ場が多すぎてお腹いっぱい。フィルムノワールはどことなく陰影のある渋い駆け引きのようなジャンルだと思っていたが、そのような二転三転の要素に加えて、スケール感がクライマックスへ向けて爆発力のあるものに推移していくという点でアドレナリンが止まらなかった。
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