26世紀青年のmareのレビュー・感想・評価

終始くだらなくて下ネタばかり出てくるが、行きすぎた未来を憂う現代批判として偏ったディストピアを見せてくれる。平凡すぎる男が、人間のIQが低くなりすぎた500年後の未来では天才扱いされて持て囃されるというイかれた設定が最高。昨今AIが人間の仕事を奪うとか色々言われてるけど、便利すぎる世の中は人間が思考する機会を奪ってしまっても決しておかしくはない。15年前くらいの映画だけど、笑えなくなってきている現実に対する危機感を風刺していて、時代を経るごとに笑えなくなるのかもしれない。某本格科学冒険映画のおかげでだいぶ邦題は損してると思うが面白い。