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宇宙戦艦ヤマト2199 第三章「果てしなき航海」のbluetokyoのレビュー・感想・評価

3.2
冒頭のは、いわゆる捨て回なんだな。地球との最後の通信ということで、乗組員が一人一人、家族やとにかく会いたい人とモニター越しの対面。なくてもいいシーンなんだけど、前回の冥王星がかなりのクライマックスだったので、ちょっと一休みなのだろう。

恒星とエネルギーを吸収するガス生命体との挟み撃ち。恒星のフレアを波動砲で吹っ飛ばしてヤマトは脱出。エネルギーを吸収するガス生命体は、逆に恒星に飲み込まれる。冥王星前線基地から脱出したシュルツ艦も恒星のフレアに飲み込まれる。
デスラー総統は、ヒス副総統に、ヒスくん、シュルツ司令官の遺族には手厚く報いてやりたまえ、などと指示を出す。デスラーは、そんなに悪くはないというのは、こういうところで表現されているのだな。
もう少し前のシーンで、デスラー総統は、あまり、現場の情報が伝わっていないことが描写されている。裸の王様というか、取り巻きが都合のいい情報しかデスラー総統へ伝えないというか。ただ、デスラー総統はそのことを承知していて、とすると、正しい情報を伝える一派もいるわけである。

ヤマトは、ワープしたとき次元の隙間に入り込んでしまう。まわりには、同じように入り込み、脱出できずに朽ちてしまった宇宙船が多数漂っている。そのなかに、ガミラス艦が一隻。やはり脱出できないらしい。
ヤマトの波動砲を使うと脱出できることがわかった(波動砲万能)。ガミラス艦からは人質としてメルダ・デイッツが送り込まれる。ヤマトが、波動砲で異次元の隙間に穴を開けると、ガミラス艦がヤマトを曳航する。

次元の隙間から脱出したところへ、ゲール司令長官の艦隊が出現。ええい、面倒だ、と総攻撃されて、ガミラス艦は撃沈されてしまう。ゲール艦隊は異次元の隙間に飲み込まれる。
むかしは、こういう話じゃなかったかな。

ガミラス帝国の内情がきめ細かく描写されるようになった。むかしは、デスラー総統はタダの冷酷なヤツだったが、今回は、それほどでもない。むしろ紳士的に見える。
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