【言葉はいらない】83点
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監督:F.W.ムルナウ
製作国:ドイツ
ジャンル:ドラマ
収録時間:72分
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ムルナウ監督の作品は初めて。メリエス、グリフィスや…
社会的地位の象徴としての制服を巡る物語。悲劇は常に扉の向こう側で起こる。悲鳴をあげられ、集合住宅の人々に嘲笑される男の姿は見てられないほど哀しい。トイレに座り込む男がフラッシュライトで照らされるラス…
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体は大きく髭を貯えたサンタさんのようなエミール・ヤニングス。誇らしげに働く姿、嬉しそうに制服を着ている姿、居場所と誇りを失った悲しみ、罪悪感と制服を纏った結婚式、そして眠りにつく姿…そのどれもが可愛…
>>続きを読む百聞は一見にしかず、のムルナウ監督のサイレント映画。字幕もなくして(ラスト一幕のみ)、ここまで細やかな心理と人間関係、状況を描いて、素晴らしかった。また巨体のエミール・ヤニングスの演技あってで、喜び…
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「最後の人」
高級ホテルのドアマンが、高齢を理由に職を下されるが、会社への長年の貢献を理由に同ホテルのトイレ清掃を任されるという話。ドアマンとしての誇りを持ち、誰からも愛される人物だったが、職を下…
読んでいた資料に登場したので参照。サイレント映画は言語に頼らず鑑賞するので話の筋が分かりやすくて助かる。当時の社会的地位の喪失がこれほど重要な事件だったのかと驚くと同時に、現代における「リストラされ…
>>続きを読む中間字幕なしのサイレント映画。1924年のフィルム。男が引退を余儀なくされる時、それは男にとっての死亡宣告。一家の主人としての保ちたいメンツだったり。せめて家族くらいもうちょい優しく受け止めてやれよ…
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