きの

霊幻少林拳のきののレビュー・感想・評価

霊幻少林拳(1979年製作の映画)
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ラウ・カーリョン監督作品。1979年
原題: 茅山彊屍拳

青春功夫ロードムービー!!
わたしはすごく好きでした。

長閑な田園風景。幼馴染の女の子と動く死体と旅する少年道士のちょっと不思議な冒険譚。

英語タイトルが“The Spiritual Boxer 2”とのことで、同監督作品「マジッククンフー神打拳」(1975)の続編的位置付けなのかな。ストーリーは繋がっていないけどワン・ユー(ジミーさんじゃなくて汪禹の方)がまじないを用いた武術でコミカルに戦う、というのは一緒ですね。ちょっと子供らしさの残るおてんばヒロインが出てくるのも一緒なのだけど、ラウ・カーリョン監督の趣味なのかな?媚びてないのに可愛らしくて私はとても好きなヒロインです。

少林寺三十六房のリュー・チャーフィーもキョンシー役で出演、最後はワン・ユーとタッグを組んで悪に立ち向かう少年マンガ的展開!

誇張されて戯画化されているとは思いますが、土着の信仰や道教のテイストが物珍しくて興味深かったです。

リュー・チャーフィーのインタビューが入っていて、コメディー・タッチのカンフー映画も、キョンシーも、サモハンより先にラウ監督がやっていたんだよ、と言ってニコニコしていました。インタビュアーは知野先生で、神打についてどう思うかなども質問されていて興味深かったです。

10年近く前、ショウブラ作品にハマっていた時に集めたけどまだ観ていなかった作品。最近また香港映画にハマってきているので視聴してみました。
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