22.01.17 シネマヴェーラ渋谷
(日記より)
午後観た映画はジンネマンというF.ラングなどと同時期にドイツからアメリカ亡命した監督の作品で、たぶんこの監督の作ったものを初めて観たと思う。かな…
ブッチブチの大傑作。
第二次世界大戦前夜、ナチスが台頭していた時代。収容所から脱獄した七人の政治犯。見せしめとして収容所に立てられた七つの十字架。追手たちに、一人、また一人と捕らえられ…という地獄…
このレビューはネタバレを含みます
ナチスドイツの強制収容所から脱走する話。
戦争真っ只中の1944年7月24日公開。フリッツ・ラングも、反ナチ映画(「マン・ハント(1941)」「死刑執行人もまた死す(1943)」「恐怖省(1944)…
ど傑作。面白い。44年制作にもかかわらず現代映画のような丁寧な起承転結。当時だからこそ切実な想いも痛烈に受け取ったが、本作を下敷きにしたゲシュタポ現代劇も多いのでは。ジンネマンの映画は試みの面白さも…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
こんなの善を信じたくなってしまう
昔馴染みさ話をしよう
我々はいつの時代でも常に正しい行動を考えなければ
つかのまが人生のすべて
愛に気づかないで、
死者との対話が終わるとき
タイトルから結末は出て…
そうあってほしいなと思わせる人間ドラマ。
戦時下に疑心暗鬼に成らざるを得ない状況の中で、それでも信じる心と、あと周りの暖かさを感じた主人公がどこか解放されていく姿に心が洗われる思い。
終始静かに演…