ねこねここねこ

アンドリューNDR114のねこねここねこのレビュー・感想・評価

アンドリューNDR114(1999年製作の映画)
4.2
個人的にはすごく好きな映画だけど、評価は分かれるかもしれない。
普通に金属製のロボットが、たぶん窓から落とされたことで何かのズレが生じて感情もどきの回路が生じたのか、次第に人間のようになりたいと思う。そしてあちこち旅して自分探し。
最初の持主であるサムニール演じるお父さんの人格が素晴らしかったな。そうじゃなかったらアンドリューはきっとロボットのまま。
そうして外見だけは人間のようになるものの、主人だった人も小さなお嬢さんだった人も皆歳を取って死という形で自分の元を去っていく。でもお嬢さんと生写しの孫に対して愛という気持ちを抱くようになり…。

日本人はセックスを語ることははしたないこと、みたいな感覚がまだ強いから、アンドリューが男性の機能を持ち人間と愛し合うことに違和感があるのかもしれないけど、決してセックスロボットじゃなく、ただ1人の人と結ばれて愛し合いたいというピュアな感情なのだと思う。

最後、夫婦になって、愛する人と同様死を迎えたいと思うところにも共感する。

アイロボットやAIなど、ロボットものの名作はやっぱり考えさせられる作品が多いな。