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聖少女アンナのTのレビュー・感想・評価

聖少女アンナ(2010年製作の映画)
4.0
最近ツタヤディスカスで借りた。本国での公開は2010年だから、撮影したのは遅くとも2009年のバカンスシーズン。ファッションは現在と変わらないようでいて、もう10年前の作品・・そんなことを考えながら鑑賞したので、序盤のアンナがケーキの箱を抱えて自宅に帰るシーン、これから家族とバカンスに出かける女友達とのシーン、神父さんとの散歩(軽い登山?)のシーンでの風に揺れる草木や、雨のシーンを見て「2009年夏のフランスの風と風景か」「この頃私は○○の時期だったな」などと感傷に浸ってしまった。少年少女の聖歌隊が歌っているような主題歌もそれに拍車をかけた。

男の子(日本の子供っぽい中学2年生と変わらなく見えるがアンナと同い年?だが異性に積極的なのはやっぱ西洋人)とのシーンでのアンナのミニスカートがエロい。短すぎて見えそう。男の子には刺激が強いでしょう。

アンナの母親があまり好きではなかった。自分の娘だから愛してはいるのだろうが、式典で気絶のフリをした(と思った?)アンナを母親が車で教会に連れて行き、強制的に懺悔させようとしたシーンで、立場の強い親の権利を利用して不愉快だった。

それにしてもヨーロッパ映画の日本公開が遅すぎ!早くても撮影時点から2年以上は経過している。映画で気に入った俳優がいても、来日時点でかなり年をとってしまっていることが多い。年月が経過しすぎると、今回のように色々と感傷に浸ってしまうから、本国と公開日時をほぼ同じ位にしてほしい。
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