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君と歩く世界のNOBUのレビュー・感想・評価

君と歩く世界(2012年製作の映画)
4.1
2時間の中でストーリーは意外な後半に進む。
この映画はシングルファーザーのアリと息子、そしてシャチの調教師ステファニーの二つのストーリーが混じり合って進んでいると言っていい。

と言うのも、2人にそれぞれの背景や葛藤があり、それぞれを丁寧に描いていて、要するに二つのプロットが用意されているからである。

しかし、この作品の美しさはその2人が出会い互いに欠落した愛を支え合っている所にある。

コティヤールの演技が素晴らしく、ドラマチックなお芝居で魅了させるのではなく限りないリアリズムを追求した演技と映像描写は脱帽するくらい高い技術を以って作品を成している。

個人的にはとても好きな作品。
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