80年代のヒット作映画を近年続編で制作された作品を幾多も観てきたが、失望ばかり、むしろ撮らない方がよかったと思わせることが多々あった中、
本作は見事に前作を超越して、しかも当時の一作目をリアルタイムで見ていない世代に対しても大いに楽しませてくれている。一回見ても飽き足らず、また見てしまいたい
映画。
教官として戻ってきたマーベリックのバーから始まるシークエンスは前作へのオマージュで、1作目を知っている人はおそらく興奮するであろう。
もちろんトムクルーズと同世代の人のみならず、パイロットとして教育を受ける20代30代の世代のドラマでもある。
マーベリックは過去との葛藤を抱えながらも、未来や将来への希望を失っていない。
生徒と教官の友情、なんとも美しい。
これこそが、この2作目の魅力ではなかろうか。
どちらにせよトムがいなければ成り立たない作品であり、ライバルでもあるアイスマンの登場にはなにかジーンときてしまうところがある。
ストーリーはオーソドックスだが展開は大いにも盛り上がらせてくれ、映画の醍醐味を味あわせてくれている。
ちょっと、最後はミッションインポッシブルと被ってしまうが、それはトムだから仕方ないかもしれない。