T太郎

きっと、うまくいくのT太郎のレビュー・感想・評価

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
4.4
975
再鑑賞
インド映画の名作だ。
私をインド映画好きにさせてくれた作品である。
無性に観たくなり手に取った次第である。
笑って泣けるいい映画だ。

物語の舞台はある名門の工科大学。
主人公はランチョーという学生だ。
非常に優秀な青年である。

だが、いわゆる優等生ではない。
独自の信念を持っているのだが、それは大学側の方針とは相容れない。
優秀だが問題児なのである。

そして、ハルファーンとラージューの二人の親友。
二人はそれぞれ家庭に事情を抱えているのだが、ランチョーと3人で面白おかしく過ごしている。

その中で様々な出来事が持ち上がり、3人は友情を深めていくのだが、大学の学長には睨まれるのだ。

ことごとく対立するランチョーと学長。
学長の考え方は多分、インドの教育現場の現状なのだろう。
それに異を唱えるランチョーという図式だ。

ランチョーは非常に魅力的な男だ。
泰然自若、傍若無人、唯我独尊・・大人から見れば、実に可愛げのない生意気な野郎である。

だが、非常に友情に篤い男なのだ。
人情家でもある。
よく泣くのだ。

私は泣かない男として有名なのだが、ランチョーの涙にはついほだされてしまったものだ。
いつしか私の瞳にも熱いものがこみ上げてきたのである。

実に侮れない作品だと言えよう。

基本的にこの作品はコメディだ。
かなり、つらい場面もあるのだが、コメディ場面は非常に楽しい。
そこはご安心して観ていただきたい。

私は笑わない男として有名なのだが、何カ所かはついクスリとしてしまったのだ。
今思い出しても笑けてしまう。

実に侮れない作品だと言えよう。

 
T太郎

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