たーたん

野獣死すべしのたーたんのレビュー・感想・評価

野獣死すべし(1980年製作の映画)
3.0
いやあ、カッコ良かった!鹿賀丈史が!
何?あの狂気!存在がもう触れたらスパッと切れるナイフそのもの。松田優作、風間杜夫、岩城滉一、阿藤海らが同級生という恐るべき同窓会でブチ切れる鹿賀丈史。「何見てんだお前!」この一言が最高!
あと室田日出夫!すごい存在感。顔も声も素晴らしい。ロシアンルーレットのビビり方もグッとくる。
松田優作は…。まあ、松田優作だったね。
いかにも「狂気」を演じてますよ〜という大げさな芝居は鼻についたし、不気味さを強調した顔芸は狂気とか野獣じゃなくて変質者だろ。何かあざとさとかわざとらしさが不自然に露出されて、凄いとは思えなかった。あと吠えるとセリフが聞き取りにくいという昭和俳優あるあるがしんどかった。ショーケンもコレだよな。
鹿賀丈史はさすが舞台出身、クリアな発声、豊かな表情、自然な演技、彼こそが野獣だったな。