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ディス/コネクトの35DH1のレビュー・感想・評価

ディス/コネクト(2012年製作の映画)
4.0
#025-2014
車椅子ラグビーのドキュメント作品『マーダー・ボール』のヘンリー=アレックス・ルビン監督が描くこの作品、昨年観たのですが日本公開がやっと決まったと言う事でレヴューを。
とあるSNSで起こった出来事をきっかけに、人との繋がりの大切さを再認識していく登場人物たち。毛色は違いますが、テイスト的にアレンハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の『バベル』に近いかも。
同級生や家族、そして仕事仲間等、人とのコミュニケーションが苦手だったりするが、ネットの中では流暢に話せたり悩みを話し合ったりできたりと、今の現実社会のどこにでもある身近な話だけに妙にリアルだったり、感情移入してしまったりな感じ。そんな3つの話が平行に殆ど交わる事無く(ディス/コネクト)進む脚本、フィクションにありがちな最後はハッピー・エンドと言う事はここには存在しなく、“やっぱり現実はこうだよね”と言う感じは見事ですね。そして切なく心の奥の方をギュッと掴むように、自分の大切に想う人達との関係を修復(コネクト)しようとする姿に、胸を打つ思いであります。これまたインディー映画の静かな底力を見せ(魅せ)てくれる逸品。是非、自分の大切な人と一緒に観る事をおススメ致します。ラストに流れるJónsiの『Tornado』( https://www.youtube.com/watch?v=naJ472sQnrU )が心に沁みますね。何故Jónsiかと言うと…それは観てからのお楽しみ。
これ、出演者が誰とかそう言う事をあまり考えないで観た方が、よりこの作品の中に惹き込まれるかも?とは言っても、『シャドー・ダンサー』や『ビトレイヤー』のアンドレア・ライズボローが出演していたのが嬉しかった(^^)

https://www.youtube.com/watch?v=H2cTeVwqbyk
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