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ブルージャスミンの35DH1のレビュー・感想・評価

ブルージャスミン(2013年製作の映画)
4.0
#026-2014
とにかく、ケイト・ブランシェット演じる主人公の“落ち”っぷりの演技に引き込まれます。共感できるとかそう言う事では無くてね。
NYでセレブ生活を送っていた主人公のジャスミンが家族も財産も全て無くし、かろうじて過去のプライドだけで何とか自分を保っているのですが、表舞台には帰れず慣れない仕事とコンピューター(さえ使えれば仕事ができると浅はか思っている)の勉強もままならずに、徐々に精神が崩壊して行く様は、観てて痛い思いすら感じます。そしてとあるパーティをきっかけに出合った男性と、もう一度華やかな人生へと再帰を図るのですが…とにかく彼女に起こる災難事は、彼女的には本気ブルーの連続な訳でして、それを過去と現在を平行して見せる事によって、その転落振りをより一層際立たせていますね。
個人的に、コーエン兄弟監督の『シリアスマン』の主人公役だったマイケル・スタールバーグが出ていたのが嬉しかったのですが、何せケイト・ブランシェットの演技が凄過ぎて、中々豪華な顔ぶれなのに、ちょっと影が薄い気が…いや、皆凄いんですよw
それいしてもウッディ・アレン、こう言う感じで来ましたかぁ…と、ちょっと意見が分かれそうな感じ。個人的にいつも思うのは、80年代以降のウッディ・アレンの作品は、本人が出てこない作品は“当たり!”と言う事。なので本作も個人的には“有”なんですが、『ミッドナイト・イン・パリ』とかが最高だった方からはどうなんでしょうかね?(^^)


http://blue-jasmine.jp/
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